JR四国は,2019(平成31)年1月23日(水),2700系特急形気動車を報道陣に公開した.
2700系は,予讃線・土讃線・高徳線で使用している2000系特急形気動車の老朽取替のために導入されたもので,今回公開されたのは2752+2702の2両.
2017(平成29)年に営業運転を開始した2600系を踏襲し,日本の伝統意匠をアレンジした「Neo Japonisme(ネオジャポニスム)」をコンセプトとし,カラーリングには,特急列車が結ぶ香川—徳島・高知の地域性が表現されている.
2600系では,空気ばねによる車体傾斜方式を採用していたが,2700系は振子式となり,車体傾斜角度は2000系と同じ5度となっている.搭載機関は2600系と同じSA6D140HE-2で1機あたりの出力は331kW(450PS),1両に2機搭載し最高運転速度は130km/hとなっている.なお,2600系や2000系との併結はできない.
車内は,デッキの扉面やシートモケットに伝統文様をアレンジしたデザインとし,徳島が育んだ「ジャパンブルー」と,高知から望む太平洋の「オーシャンブルー」が使用されている.シートは,背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構が採用されている.
今回導入された2連2本は,高松運転所に配置され.2019年秋の営業運転開始を目指して各種試験が実施される予定となっている.
写真:多度津工場にて 編集部撮影(取材協力:JR四国)