大井川鐵道では,同社が所有する新金谷駅駅舎が, 国の登録有形文化財(建造物)への登録が決定したと発表した.
新金谷駅駅舎は,1926(大正15)年から1927(昭和2)年に建造された木造2階建てで,スレート瓦葺や外壁の南京下見板張,軒下部分の漆喰塗りなど,戦前に建築された地方鉄道の様相を伝える洋風建築となっている.1991(平成3)年以降,トイレの増築や内装の変更,駅舎内の喫茶店開店など改修が実施されたが,外観は建築当時の面影を十分に残している.
大井川鐵道では,新金谷駅のほかにも,未来へ鉄道の歴史や文化を伝えるものが多数存在しており,40年以上にわたり,蒸気機関車を運転しながら未来へ残していく動態保存運転を行なう企業として,保有する車両・駅舎などの鉄道構造物については,これからも鉄道文化の保存と伝承に寄与していくとしている.
写真:大井川鐵道のニュースリリースから