西武,2019年3月から001系「Laview」の運転を開始

西武,2019年3月から001系「Laview」の運転を開始

西武鉄道では,2019年3月にデビューする新形特急について,形式を001系,愛称を「Laview(ラビュー)」に決定したと発表した.

▲001系「Laview」の車両外観(西武鉄道のニュースリリースから)

 車両デザインは,基本デザイン監修を建築家・妹島和世氏,座席シートや床面などのテキスタイルはデザイナーの安東陽子氏,天井照明をはじめとする車内の照明デザインは照明家の豊久将三氏がそれぞれ担当.また,デザインコーディネーションとグラフィックデザインは,建築家の棚瀬純孝氏が担当し,今までにないデザインとした.
 車両形式の001系には,同社の次世代のフラッグシップトレインとして,「いままでに見たことのない新しい車両」であることや「次の100年に向けた出発点である車両」であることを表現するため,100年を逆から表した「001」とした.なお,「00」には「∞(無限)」の可能性の意味も込めており,英語表記は,「001_series(ダブルオーワンシリーズ)」となる.

Laviewロゴ

 愛称の「Laview」は,L...贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間,a...矢(arrow)のような速達性,view...大きな窓から移りゆく眺望(view)に由来し,都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急として,多くの利用客に特急電車での旅を楽しんでもらいたいという想いが込められている.

▲「Laview」のロゴ  東京プリンスホテルで行なわれた発表会見にて  編集部撮影

いままでにない曲面ガラス

いままでにない曲面ガラス(西武鉄道のニュースリリースから)

大形客室窓

大形客室窓(西武鉄道のニュースリリースから)

 エクステリアについては,先頭形状を球面形状とし,前面ガラスには国内初となる曲線半径1500mmの三次元曲面ガラスを採用.客室窓は等間隔で縦1350mm×横1580mmにもなる大形窓ガラスを配置し,沿線の景色を大パノラマで眺めることができる.また,車体カラーは,アルミ素材の車体に塗装を施し,都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザインを実現した.

座席

▲東京プリンスホテルで行なわれた発表会見にて  左は基本デザインを監修した建築家の妹島和世氏,右は女優の土屋 太鳳さん  編集部撮影

 座席には利用客の背丈サイズにあわせて調節できる手動式可動枕を設置.「電源コンセント(AC100V)」や,従来の大形背面テーブルと,向かい合わせに座席を転換しても使用できる「インアームテーブル」も各座席に設置し,ビジネスシーンにもグループ観光にも適した機能面のバリューアップを図った.また,各車両には「SEIBU FREE Wi-Fi」や,23インチの大形車内ビジョンも西武鉄道では初めて設置した.車内ビジョンでは,停車駅の案内・ニュース・天気予報(予定)のほか,一部の区間では車載カメラによる走行中の前方映像なども放映する.
 エントランス床材には,人造大理石を初採用し,あたたかみと安心感のある空間に上品さも演出した.サニタリにおいても西武鉄道では初となる女性専用トイレや,パウダールームを5号車に設け,拡大鏡やチェンジングボード,おむつ交換シートを設置した.

 今後は2018(平成30)年度から2019年度にかけて8両×7編成の56両を導入し,順次10000系「ニューレッドアロー」を置き換えて,“ちちぶ”号(池袋—西武秩父)・“むさし”号(池袋—飯能)として運転する予定.前面に貫通扉を備え,地下鉄乗入れに対応した車両ではあるが,今のところ地下鉄線で運用される予定はなく.新宿線の定期運用も予定されていない.

写真左から,西武鉄道の若林 久社長,基本デザインを監修した建築家の妹島和世氏,女優の土屋 太鳳さん,西武鉄道の後藤高志会長

▲写真左から,西武鉄道の若林 久社長,基本デザインを監修した建築家の妹島和世氏,女優の土屋 太鳳さん,西武鉄道の後藤高志会長

 2018(平成30)年10月29日(月)には,東京プリンスホテルで発表会見が行なわれ,西武鉄道の後藤高志会長,若林 久社長,基本デザインを監修した建築家の妹島和世氏,女優の土屋 太鳳さんが登場.妹島氏は,車両デザインに込めた想いについて説明し,用意された座席実物に座り,乗車体験や内装の紹介を行なった.

掲載

鉄道ファン2018年12月号