小田急電鉄は,特急ロマンスカー70000形「GSE」が2018年度「グッドデザイン・ベスト100」を受賞したと発表した.
70000形は,「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をコンセプトとし,7000形「LSE」の代替車両として,居住性・眺望性・機能性のみならず,安全面・環境面などさまざまな面で機能拡充を図り,時代のニーズにもマッチした車両として製造された.
30年ぶりのフルモデルチェンジでありながら,従来のロマンスカーブランドの伝統や様式を損なうことなく新たな息吹も醸し出しており,流線形をカットした大胆なフロントデザインや,3次元曲面の窓部のサイズ拡張による通路逆側からの景観への配慮されている点,また,ていねいな断面形状の修正,2座席1セットのシートデザインや,展望車における荷棚の撤去やピラー周りの調整による正面視野の拡張,運転席の快適性向上などの細やかな工夫を通して,眺望と開放性,車内快適性を実現している点などが評価され,受賞に至った.
写真:小田急70000形「GSE」 編集部撮影 大野総合車両所にて 2017-12-5(取材協力:小田急電鉄)