JR西日本では，管内の鉄道文化遺産の価値を評価したうえで「鉄道記念物」「準鉄道記念物」「登録鉄道文化財」に区分し，保存・管理を行なっているが，今回，登録鉄道文化財である「旧津山扇形機関車庫と転車台」を鉄道記念物に格上げ指定すると発表した．
　1936（昭和11）年の姫新線全通にともない津山駅に設置された扇形機関車庫は，蒸気機関車全盛期に日本の旅客や貨物輸送を支えた点や，2016（平成28）年に津山市などの地元自治体との協力で鉄道の歴史や仕組みについて紹介する「津山まなびの鉄道館」を開館した点といった，地域住民と連携した鉄道文化遺産の活用が「地域共生企業」を目指す同社にとって象徴的取組であることが選定理由となった．
　なお，格上げ指定日は，2018（平成30）年10月14日（日）の「鉄道の日」となる．