日立製作所のグループ会社である日立レールイタリアは,イタリア・ミラノ地下鉄の運営会社であるAzienda Trasporti Milanesi(アジエンダ・トラスポルティ・ミラネージ/以下ATM)から,ミラノ地下鉄2号線向けに,12編成(72両)の車両を受注したと発表した.
これは,日立レールイタリアが2012(平成24)年以降にATMと締結した契約(60編成・360両)にもとづき,追加受注したもので受注金額は,8700万ユーロ(約115億円).
今回受注した車両は,ミラノ地下鉄1号線と2号線ですでに運行中の車両と同様に,最先端の技術と安全性および快適性を備えている.車両には,落書きを除去しやすい車両外壁やスムーズな走行を可能にする台車が使用されており,冷暖房一体形の空調システムや録画機能付き車内用防犯カメラシステムも搭載している.さらに,革新的な「オープンスペース」設計により,乗客は先頭車両から最後尾の車両まで車内を遮られることなく見渡すことが可能.
車両は,日立レールイタリアのレッジオ・カラブリアおよびナポリ工場で製作され,2019年秋に納入が開始される予定.
写真:ミラノ地下鉄2号線向け車両(日立製作所のニュースリリースから)