東京都交通局は, 2018(平成30)年6月11日(月),浅草線向けの新形車両5500形を報道陣に公開した.
5500形は「日本らしさとスピード感が伝わる車両」をコンセプトとし,外観は,国際的にも日本のイメージとして一般的で,かつ浅草線沿線とゆかりのある歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジし,凛々しく躍動感あるデザインとなっている.
内装は,和紙や寄せ小紋のほか,東京の伝統工芸品である江戸切子などの柄とともに,沿線由来のイラストを使用し,落ち着きのある和の雰囲気の中にも遊び心がある空間デザインとなっている.車椅子やベビーカー,大きな手荷物を持つ利用客も使用しやすいよう,全車両に車椅子スペースまたはフリースペースが設置されているほか,ラッシュ時にスムーズな乗降ができるように,乗降口脇のスペースを広くとられている.
車体はステンレス製で,制御装置は,SiCを使用したVVVFインバータ採用.6M2Tの8両編成で,最高運転速度は120km/hとなっている.
5500形は,2018(平成30)年6月30日(土)から営業運転を開始する予定.
写真:馬込車両検修場にて 2018-6-11 編集部撮影(取材協力:東京都交通局)