鉄道博物館では,2018(平成30)年7月5日(木)にオープンする新館について,各施設の概要を発表した.
新館では,3つのステーション(展示室)が新設される.1階・2階の「仕事ステーション」では,現在の鉄道をテーマとし,鉄道を支える仕事に挑戦して,プロフェッショナルになりきる体験形展示とする.運転士・車掌の仕事体験では,「E5シミュレータ」・「車掌シミュレータ」(ともに有料,1回500円)など,12台を新設.映像や模型も活用し,プロフェッショナルの仕事や連携を紹介する.また1階には,E5系新幹線電車のモックアップ(グランクラス車両)と,山形新幹線で活躍した400系新幹線電車の実物が展示される.
3階の「歴史ステーション」では,1872(明治5)年から140余年にわたる日本の鉄道の歴史を大きく6つに区分し,時代ごとの期待とそれに応えた技術者の熱意,技術の進化を紹介する.
2階の「未来ステーション」は,未来の鉄道の姿をアニメーションの中で疑似体験できるなど,これからの鉄道の姿を考えるコーナーとなる.
4階には,「ビューレストラン」が新規オープンする.落ち着いた木目調のデザインを生かしたスペースとし,大きな窓から隣接する線路を走り抜ける新幹線を眺めながら食事が楽しめる.また,4階の屋上には見晴らしの良い展望スペースとして「トレインテラス」が設置される.
あわせて,本館では,2階に50人収容可能なシアターが新設される.専用の3Dメガネを装着し,迫力と臨場感のある映像体験が可能となる.また,携行用のフロアガイド,鉄道博物館アプリ(新規)の多言語対応や,外国語対応が可能なスタッフの配置など館内案内を充実させる.
なお,今回の新館のオープンにあわせて,7月5日(木)から各種料金体系を見直し,一部料金が改定される.一般の入館料(個人)は現行の1000円から1300円,小中学生(個人)は500円から600円,幼児(個人)は200円から300円に変更される.
写真:鉄道博物館のニュースリリースから