2018年ブルーリボン賞・ローレル賞決定

JR西日本 35系客車

鉄道友の会は,JR西日本35系客車を2018年のブルーリボン賞に,JR東日本E353系・東武鉄道500系・鹿児島市交通局7500形を2018年のローレル賞に選定したと発表した.
 JR西日本35系客車は,蒸気機関車の動態保存列車の元祖というべき存在の“SLやまぐち”号において,これまでの12系改造によるレトロ調客車の代替として,2017(平成29)年秋の「山口デスティネーションキャンペーン」を機に制作された.最新の車両で採用されているシステムを最大限活用しつつ,外観,内装は旧形客車の印象を視覚的に感じられることを開発コンセプトとし,そのコンセプトを高いレベルで具現化した点や,蒸気機関車列車を永続的に運行するためのひとつの方向性を示した点などが高く評価された.

写真:JR西日本35系客車  編集部撮影  新山口にて  2017-6-4(取材協力:JR西日本)

JR東日本E353系

写真:JR東日本E353系  編集部撮影  豊田車両センターにて  2015-8-23(取材協力:JR東日本)

東武鉄道500系

写真:東武500系  編集部撮影  南栗橋車両管区にて  2017-1-27(取材協力:東武鉄道)

鹿児島市交通局7500形

写真:鹿児島市交通局7500形  鉄道友の会提供

JR東日本E353系は,同社の“スーパーあずさ”用E351系の置換え用に開発され,E351系が遠心力を利用した振子方式なのに対し,台車左右の空気ばねの空気を給排気して車体を傾斜する方式を採用したことが最大の特徴.斬新なデザインと高機能を備え,急曲線線区のスピードアップを担うホープであることが高く評価され,ローレル賞に選定された.
 東武鉄道500系は,同社で26年ぶりに登場した特急車両で,2編成併結による6両,または1編成3両による運用を実施するなど,同社でのこれまでにない運行形態を実現.既存の特急車とは一線を画する車両を開発することで,まもなく迎える同社の特急運行90年の歴史に新たな風を吹き込んだ点などが高く評価され,ローレル賞に選定された.
 鹿児島市交通局7500形は,超低床路面電車ながら車軸付きの低床台車かつ車体荷重をゴムばねによって支持するボルスタレス台車とするなど,超低床式路面電車の新しい構造を実現し,今後の新しい方向性が期待される点などが高く評価されローレル賞に選定された.

掲載

鉄道ファン2019年1月号