鉄道博物館では,本館のリニューアルが進められています.その一環として,本館1階の車両ステーションのリニューアルが実施され,2018(平成30)年4月26日(木)から公開が始まりました.
リニューアルした車両ステーションは,展示車両の魅力を際立たせる「音」や「映像」の演出により,いきいきと活躍する当時の姿,その躍動感や迫力を肌で感じられる体感形エリアとなっています.
「車両ステーションパノラマシアター」では,車両ステーション上部の壁面に設置した巨大スクリーンで,迫力のある映像と音,光による環境演出が行なわれ,てっぱくオールスターズ,車両アーカイブスなどの映像が一日中繰り返し上映され,毎日12時,15時から行なわれている「転車台回転・汽笛吹鳴実演」時には,C57形式蒸気機関車やEF55形式電気機関車のイメージ映像が上映されています.
「200系雪に挑むARスコープ」では,200系(222形式)新幹線電車付近に設置したAR(拡張現実)装置「新幹線スコープ」を覗き込むと,目の前に止まっている新幹線が実際に走り出したかのようなバーチャル映像が流れ,視覚的演出のみならず振動と風の演出もあわせ体感することができます.
「キハ車窓映像」では,キハ41300形式気動車の展示されている壁面に,車窓風景映像が投影され,小海線の実写映像と走行音の演出がされています.
「ハニフプロジェクションマッピング」では,ハニフ1形式客車の車体にプロジェクションマッピングで映像が投影されています.
「車両解説グラフィック」では,車両ステーション1階に展示している36両すべての車両付近に「車両解説グラフィック」を設置し,各車両の情報をはじめ,車両が活躍した当時の姿や社会的背景などが分かりやすく紹介されています.
写真:鉄道博物館にて 2018-4-26
投稿:舛掛 尚則