JR北海道は,新形一般気動車H100形の試作車(量産先行車)を2018(平成30)年4月6日(金)に苗穂運転所にて報道陣に公開した.
H100形は,おもにローカル線で運転しているキハ40形の老朽取替え用として導入されるもので,今回,試作車(量産先行車)としてH100-1とH100-2の2両が2018(平成30)年2月に落成し,苗穂車両所に配置された.
JR東日本が開発したGV-E400系に基本仕様をあわせ,そこに極寒対策などの北海道仕様を加えた車両.JR北海道では初めてとなる電気式気動車システムを採用.ディーゼルエンジンで発電した電力により,モータで走行する.愛称の「DECMO」は,モータで走行する電気式ディーゼルカー「Diesel Electric Car with MOtors」を表現したもの.
エクステリアデザインは,新しさ・北海道らしさを表現したもので,シャープでエッジ感のある先頭形状とし,グリーンとホワイトのラインで自然との調和を表わしている.客室は,乗降口近くにロングシート,車両中央部にクロスシート(横2+1列・固定式)を配置.北海道の自然を表現したカラー(グリーン,ブルーなど)となっている.従来の一般気動車より床面高さを低くし,乗降性を向上しているほか,車いすスペースや車いす対応洋式トイレが設置されている.
今後,試作車で約1年間走行試験を行ない,冬期を含めた各種検証を実施する予定となっている.
写真:JR北海道H100形 編集部撮影 苗穂運転所にて 2018-4-6(取材協力:JR北海道)