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特集 211系顔の電車たち
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岡山電軌,観光電車「チャギントン電車」を導入

岡山電軌,観光電車「チャギントン電車」を導入

岡山電気軌道では,世界175カ国以上の国と地域で放映されているイギリス生まれのアニメ「チャギントン」の人気キャラクター,「ウィルソン」と「ブルースター」を模した観光電車を,2018(平成30)年内に導入すると発表した.
 正式名称は「おかでんチャギントンリアル電車・ウィルソン/ブルースター号」(通称:ウィルソン/ブルースター号)で,人気者の「ウィルソン」と「ブルースター」の2両1編成.製造は同社の低床路面電車「MOMO」と同じく,ボンバルディア・トランスポーテーション製(ドイツ)の車両を新潟トランシスが輸入し,組立てと改造を行なう.乗車定員は1両当たり34名(子ども12名・大人24名程度)で,当面は全席予約制とし,2018(平成30)年3月下旬から予約を開始する予定.

ウィルソンの車内イメージ

ウィルソンの車内イメージ

ブルースターの車内イメージ

ブルースターの車内イメージ

 「チャギントン」の電車のアイデアと企画,開発の総合プロデューサーは岡山電気軌道の松田副社長,デザインと監修は両備グループデザイン顧問の水戸岡鋭治氏が担当した.なお,車両の内部については,ほとんどアニメに登場しないため,水戸岡鋭治氏のオリジナルデザインとなる.既存のキャラクターに水戸岡鋭治氏がデザインを施すのは初めてのこと.
 運行については,岡山駅前→清輝橋→岡山駅前→東山→おかでんミュージアム間とし,運行回数や料金などは2018(平成30)年1月時点では未定だが,1日5~6回運行し,料金は電車乗車運賃に,おかでんミュージアム入館料やリアルグッズ関連の料金を加えたものとすることで検討中とのこと.当面は「観光電車」として運行するが,将来的には,サポーターまたはファンクラブの組成,チャギントンナビゲーター(車内常駐)の採用,年間イベントの実施,年間団体販売枠の設定など,「チャギントン電車」を活用し,インバウンド客を含めた積極的な集客を目指すとしている.
 岡山電気軌道を統括する両備グループでは,公共交通利用で「歩いて楽しいまちづくり」と「子どもの楽しいまちづくり」で地域活性化に取り組んでおり,同グループでは,「バスやタクシーやフェリーなども加えて「世界一乗り物の楽しいまちづくり」で,日本だけでなくインバウンドで世界からお客様の訪れる町にしていきたい」としている.

写真提供:両備グループ

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