JR西日本では,駅ナンバリング導入のため,柱用駅名標の交換が進んでいる神戸駅下りホーム(4番・5番乗り場)で,古い駅名標が新たに姿を現わしました.
同駅に国鉄時代のホーロー製駅名標が現存する事は2015(平成27)年には知られていて,神戸新聞でも紹介されていました.今回6ヵ所で現われた物はそれらとは異なり,柱に直接手書きされた珍しい物です.神戸駅が高架化された1931(昭和6)年当時のものならば歴史的仮名遣いの「かうべ」のはずで,ホーロー製より前なのかは不明ですが,1946(昭和21)年の現代かなづかい公布から,鉄道掲示規程の改定で駅名標に丸ゴシック体が採用された1954(昭和29)年ごろまでに書かれたと思われます.一つずつ異なる手書きの味を楽しめるのは,短い期間になるかもしれません.
写真:神戸(下りホーム)にて 2017-12-23
投稿:高見 彰彦