鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
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2024年4月19日発売
定価1250円(税込)
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JR東日本・京成電鉄など,成田空港駅・空港第2ビル駅の改良を実施

JR東日本千葉支社と京成電鉄,成田空港高速鉄道,成田国際空港では,2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックで大幅な利用客の増加が見込まれる成田空港駅および空港第2ビル駅について,2016(平成28)年6月から国土交通省,千葉県,成田市の関係行政機関とともに,改良点などの話し合いを行なってきたが,今回,中間とりまとめを行ない,そのおもな項目について発表した.
 現在,空港第2ビル駅では,JR線で到着した利用客がJRの改札機を通過後,さらに京成側の改札機を通過しなければならない「二重改札」となっている.この二重改札の解消に向けて関係者間で協議・調整を行った結果,これまでのJR→空港到着専用の改札口を閉鎖した上で,現在,空港方面→JR利用客専用となっている改札口の改札機を増設,JR→空港利用者と空港→JR利用者の動線を共用化とすることで,二重改札を解消することとなった.供用開始は,2019年度中の予定.

現状の「二重改札」

画像:現状の「二重改札」(緑線:JR東日本,赤線:京成電鉄)
 

改良後

画像:改良後(緑線:JR東日本,赤線:京成電鉄)


 また2020年までに,空港利用客の大きなトランク(荷物)や,視覚障害者,車いす利用者などの移動制約者,ベビーカーなどのホームからの転落や列車との接触を防止し,列車の安全な運行を維持するため,成田空港駅および空港第2ビル駅にホームドアの整備も検討する.
 空港第2ビル駅の京成成田空港線(スカイアクセス線)ホームのトイレについては,1992(平成4)年の空港第2ビル駅開業時に設置されたもので,トイレの入口には4段,約1mの段差があり,車いす利用者などには利用しづらい構造となっている.このため,2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまでに,同ホームに移動制約者など,誰でも利用できる多機能トイレの設置を検討している.

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