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特集 新幹線最前線2025
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長良川鉄道とヤマト運輸が鉄道を利用した「客貨混載」の実証実験を開始

長良川鉄道の車両

長良川鉄道の車両

車内で固定される荷物保管ボックス

車内で固定される荷物保管ボックス

長良川鉄道とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は,2017(平成29)年11月6日(月)から11月17日(金)までの間,長良川鉄道関駅と美並苅安駅の間で,鉄道を利用した客貨混載の実証実験を開始すると発表した.
 岐阜県内で2番目に面積が広い岐阜県郡上市は,人口密度が低いため,移動に時間がかかり,ヤマト運輸のセールスドライバーにとって大きな負担になっており,サービス品質を維持しながら集配の効率化を図ることが課題となっていた.一方,長良川鉄道は,第三セクター鉄道として沿線住民の移動という生活の基本を守るとともに,観光振興等地域活性化の役割を担っており,地域のインフラとして路線を維持し続けるため,経営基盤の強化を進めている.
 実証実験では,ヤマト運輸岐阜ベース(関市)から郡上支店(郡上市)間の幹線輸送の一部を,長良川鉄道の列車(関駅13:16発→美並苅安13:55着,片道のみ)でヤマト運輸社員が同乗して代替輸送した後,再びヤマト運輸セールスドライバーに荷物を引き渡す.その後,郡上市美並町の届け先まで配達する.実証実験の期間中,両社は,荷物の積み降ろし動線や輸送中の固定方法といった安全対策の検討や,ヤマト運輸のセールスドライバーの労働環境の改善,また環境負荷の軽減といった効果を検証する.
 今後は,この実証実験での検証を経て,2018(平成30)年早期に,無人での客貨混載の本格運用を開始する予定.

写真:ヤマトホールディングスのニュースリリースから

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