JR西日本では,三菱電機と共同で開発した車両状態監視装置を導入すると発表した.
この装置には,屋根上状態監視機能,パンタグラフスリ板摩耗測定機能,車輪踏面形状測定機能,車輪フラット検知機能があり,電車が本装置の設置区間を通過する際に,屋根上・パンタグラフ・車輪の状態を自動で測定・記録する.
本装置の導入により,屋根上・パンタグラフ・車輪の状態を測定する頻度が高くなり,これらに起因する不具合の未然防止につながるほか,車輪の状態を測定する頻度も高くなるため,車輪転削(車輪を正常な状態に削る作業)を,より状態に応じて実施できるようになり,乗り心地の改善につなげることができる.
また,人が作業していた検査を装置に置き換えることで,高所作業の減少や車両床下狭小部での作業が減少し,作業の安全性も向上するとしている.
本装置は16ヵ所に導入予定で,2018(平成30)年春以降,順次使用を開始する.
写真:JR西日本ニュースリリースから