西武鉄道は,40000系が,2017(平成29)年8月の「キッズデザイン賞『子どもたちを産み育てやすいデザイン部門』」の受賞に続き,「内閣総理大臣賞(最優秀賞)」を受賞したと発表した.
キッズデザイン賞は,子どもたちが安全に暮らす,子どもたちが感性や創造性豊かに育つ,子どもを産み育てやすい社会を作るデザインを広く顕彰するもので,子ども向けに作られたデザインのほか,大人・一般向けに開発されたものでも,子どもたちのすこやかな成長や子どもを産み育てていく上で配慮のあるデザインを対象に贈られる賞である.その中で「内閣総理大臣賞(最優秀賞)」は,数多くの応募作品の中から最も優れた作品1点のみ与えられる.
今回受賞した40000系は,車いすやベビーカーの利用客や,お買い物・旅行などで大きな荷物を持った乗客が,安心・快適に利用できるスペース「パートナーゾーン」を10号車に導入,おむつ交換シートを設置したトイレのほか,車内環境の向上を図るために空気清浄器を各車両に設置するなど,子ども連れの利用客目線のアイデアを取り入れ,優れた移動空間を実現したことが評価され,応募点数462点の頂点に輝いた.
今回の内閣総理大臣賞受賞を記念して,遊園地「としまえん」の新ライド「チャレンジトレイン」および駅ナカ・コンビニ「TOMONY(トモニー)」において,受賞記念ステッカーを配付するほか,としまえん「チャレンジトレイン」の40000系を模したミニ電車に,受賞記念ヘッドマークを掲出する予定.
写真:西武40000系 編集部撮影 小手指車両基地にて 2017-2-13(取材協力:西武鉄道)