JR九州は,クルーズトレイン「ななつ星in九州」の3泊4日コースの運行ルートについて,2013(平成25)年10月の運行開始後,初めての大幅なルート変更を実施すると発表した.
現在は2017(平成29)年7月に発生した九州北部豪雨の影響により,不通となっている豊肥本線や久大本線を通過しない臨時の運行ルートとなっているが,今回受付を開始する2018(平成30)年の春・夏出発分ではさらなるルート変更を行なう.
3泊4日コースでは,再び豊肥本線の阿蘇をルートに組込む.また,2日目には,由布院の宿(玉の湯・亀の井別荘・山荘無量塔のいずれか)に宿泊,4日目は,午前中に肥薩線を走行し,九州の鉄道遺産(スイッチバックやループ線)や,日本三大車窓の一つである「肥薩線からの風景」を楽しむことができるようにする.このほか,新たに鹿児島本線の門司港,日豊本線の宇佐,肥薩線の人吉などで立寄り観光を予定している.
1泊2日コースでは,1日目に日本磁器のふるさと佐賀,有田と異国情緒あふれる長崎へ向かう.2日目は,熊本県の「山鹿エリアの観光」もしくは,「列車滞在プラン」を選択できる.山鹿エリアの観光を選んだ参加者には,山鹿市内での昼食が提供され,「列車滞在プラン」を選んだ参加者は,車内での昼食となる.
また,1泊2日コースの「ななつ星」に乗車する前日に「前夜祭」を楽しめるプランが2コース,同じく乗車前の2日間または3日間で,九州を訪ねる「プレミアムな九州の旅」が3コース設定され,同時に受付が行なわれる.
今回の2018(平成30)年3月〜9月出発分の予約受付は,2017(平成29)年10月1日(日)から31日(火)まで行なわれ,応募多数の場合は抽選となる.
写真:クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」用の77系客車 鹿児島車両センターにて 2013-10-10 編集部撮影(取材協力:JR九州)