西武鉄道は,40000系車両が,第11回キッズデザイン賞「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を受賞したと発表した.
キッズデザイン賞は,子どもたちが安全に暮らす,子どもたちが感性や創造性豊かに育つ,子どもを産み育てやすい社会を作るデザインを広く顕彰するもので,子ども向けに作られたデザインのほか,大人・一般向けに開発されたものでも,子どもたちのすこやかな成長や子どもを産み育てていく上で配慮のあるデザインを対象に贈られる賞で,特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が2006(平成18)年から顕彰している.
今回受賞した40000系車両は,「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに,通勤・通学で利用する乗客はもちろん,子どもやベビーカーの利用者など,乗客同士が心地よく過ごせる空間を目指して製造され,10号車には「パートナーゾーン」が設置されている.「パートナーゾーン」は,車いすやベビーカーを固定することができる設備や,軽く腰掛けられる新しいデザインの座席のほか,子どもが車窓の風景を楽しめるように従来より窓を大きくするなど,電車に乗る楽しみも提供している点などが評価された.
なお,同社のキッズデザイン賞の受賞は,2009(平成21)年の30000系車両に続いて2回目となる.
写真:西武40000系 編集部撮影 小手指車両基地にて 2017-2-13(取材協力:西武鉄道)