JR貨物は,非電化区間の貨物列車けん引と,貨物駅構内の入換作業の双方に使用しているDE10形・DE11形液体式ディーゼル機関車について,老朽化のため置換え用の機関車として,DD200形を新たに開発し,現在,試作車1両の製作を進めていると発表した.
DD200形は,電気式ディーゼル機関車で,DE10形相当の走行性能にするとともに,軸重を低く抑え, DE10形でしか入線できない線区への入線も可能とする.また,本線運転および入換作業の双方に配慮し,車体中央部に横向きに運転台を配置するほか,入換の際などに誘導を行なう操車担当の作業性向上のため,車端にデッキスペースを確保している.
技術的には,JR移行後に導入した新形式機関車である,DF200形電気式ディーゼル機関車・EF210形直流電気機関車などで開発してきた技術を応用し,性能の確保と信頼性の向上を図っている.また,既存の新形式機関車と装置の標準化を図り,メンテナンスコストの低減,および修繕部品の安定供給を確保するよう配慮している.
DD200形の試作車は,2017(平成29)年6月下旬に登場する予定.
写真:DD200形のデザインイメージ(JR貨物のニュースリリースから)