鉄道友の会は,JR九州BEC819系を2017年のブルーリボン賞に,JR東日本E235系・えちごトキめき鉄道ET122系1000番台・静岡鉄道A3000形を,2017年のローレル賞に選定したと発表した.
JR九州BEC819系は,非電化の筑豊本線(若松線)折尾—若松間を中心に運用される交流架線式蓄電池電車で,気動車から電車システムに置き換えることにより,動力費およびメンテナンス費用の削減,回生ブレーキによる電気エネルギーの再利用など,環境負荷の低減に大きく寄与する点などが高く評価された.
写真:JR九州BEC819系 編集部撮影 直方車両センターにて 2016-8-24(取材協力:JR九州)
JR東日本E235系は,同社の新たな標準車両として位置づけられ,安全・安定輸送を前提に新機軸をハード・ソフト両面で取り入れた車両であり,今後の首都圏の快適な 輸送サービスを担う存在として高く評価されることからローレル賞に選定された.
えちごトキめき鉄道ET122系1000番台は,日本海や妙高山などの沿線の観光資源を最大限取り込むべく,高いレベル の開発コンセプトを具現化した車両となっており,同社沿線の観光振興に大きく寄与していることなどが評価され,ローレル賞に選定された.
静岡鉄道A3000形は,現在の鉄道車両において確立・熟成された高い信頼性を持つ技術をバランスよく選択し,また,同社の路線規模・運行形態・保守性などとのマッチングを十二分に考慮,コンパクトかつオーソドックスにまとめられた車両となってい点などが評価されローレル賞に選定された.