JR東日本では,旅客の列車との接触防止や線路への転落防止のため,ホームドア(可動式ホーム柵)の設置を山手線を中心に利用客の多い主要駅に進めていますが,従来のホームドアではドア本体に重量があり,ホームの耐荷重からホームへの補強工事も必要になるなど,設置工事には費用と日数が膨大にかかるのが現状となっており,それが導入拡大を難しくする要因にもなっています.この問題を解消するするため,JR東日本メカトロニクス(株)が開発したドア部をフレーム化し軽量化し,開口部幅を広くして列車により異なる扉位置にも対応した「スマートホームドア」が横浜線町田駅に試験設置され,2016(平成28)年12月17日(土)初電から運用を開始しました.なお,今回設置されたのは同駅下り(八王子方面)4番線ホームの最後尾(東神奈川方)1両分のみで,今後2017(平成29)年3月には先頭部(八王子方)2扉分を除いた部分,さらに同年夏ごろには1編成全面と3段階にわたって使用範囲を拡大して,試行が続けられる予定になっています.
写真:町田にて 2016-12-17
投稿:斎藤 誠