JR東海は,在来線ホームの実情に適合した可動柵について,検討・開発を進め,開口部の幅が4m強の可動柵を試作し,実証試験を行なうと発表した.
JR東海の在来線では,電車と気動車,特急・快速・普通用など,さまざまな種類の車両があり,ドアの位置や数が異なるため,可動柵の設置が難しいことが課題とされていた.今回,試作される可動柵は,車両のドアの数が1両あたり3つで,形式や種類により位置が異なる,名古屋地区の快速・普通電車が停車するホームを対象としており,開口幅は,他社の在来線で実用化されているものより広い,4m強となる.試作ドアは,メーカー工場内などで動作試験を行なったあと,東海道本線金山駅において,2018(平成30)年初から実証試験を実施する予定.
同社では,この開発により,階段脇など狭い個所があるため転落検知マットを設置している,金山・刈谷両駅の東海道本線ホームに.可動柵を設置することを目指すとしている.
写真:東海道本線で運用されており,可動柵対応となる313系(撮影:百々貴俊)