伊豆急行と東京急行電鉄は,2017(平成29)年夏から運行開始を予定している横浜と伊豆エリアを結ぶ新たな列車の名称を,「THE ROYAL EXPRESS」に決定し,車両デザインとともに発表した.
エクステリアは,列車の名称でもある「ROYAL」をイメージした「ロイヤルブルー」をベースとし,金色のラインをアクセントにしている.インテリアは,客車・食堂車・多目的車など,車両ごとに用途やデザインが異なる.8両編成のうち,1・2・7・8号車が客車となる.3号車はマルチスペースとして,これまでの観光列車の概念をくつがえすような車両の設計を行ない,ミニコンサートの開催や,結婚式や会食,展示会,商談などパーティションで区切ることでさまざまな活用ができる車両となる.4号車にはキッチンカー(仮称)が設置される予定.
「THE ROYAL EXPRESS」の発着駅となる横浜駅にカフェ・ラウンジの設置が計画されている.一般の方も利用できるカフェが設置されるほか,「THE ROYAL EXPRESS」の運行日には,カフェに隣接するラウンジを「THE ROYAL EXPRESS」の乗客専用ラウンジとして使用する.また,伊豆急下田駅周辺においては,下田ロープウェイ寝姿山山頂店舗施設の改修が計画されている.快適な飲食スペースに改修し,寝姿山自然公園からの素晴らしい下田湾の景色を堪能できるようにする.これら施設のデザイン,設計についても,ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治氏が担当する.
写真:「THE ROYAL EXPRESS」のイメージ(伊豆急行のニュースリリースから.©ドーンデザイン研究所)