2016(平成28)年9月30日(金),鹿児島県鹿屋市にある鹿屋市鉄道記念館がリニューアルオープンし,同日記念式典が開催されました.
同館は1987(昭和62)年3月14日に廃止された大隅線にちなみ,屋外にはキハ20形441号と保線用モーターカー,屋内には同線に所縁のある貴重な写真,鉄道車両部品,保線用具,駅掲示板,鉄道模型などを中心に展示して紹介するべく,鹿屋駅跡を利用して1988(昭和63)年にオープンしました.
今回のリニューアルに際し,同館にもともと展示されていた貴重な史料と吾平町鉄道記念館に展示されていた史料を集約し(今回の鹿屋市鉄道記念館リニューアルにともない,吾平町鉄道記念館は閉館),「線路を守る」,「運行を守る」,「駅を守る」とコーナーを分けて整理,さらに今回新規で設置された「あの日の大隅線」コーナーでは同線の貴重な映像を放映するスペース,その隣には子ども向けにプラレールで遊べるコーナーが設けられ,見やすさと遊び心が増した構成に生まれ変わりました.なお,今後は国鉄OBや主に同市在住の市民らで構成された「鹿屋市鉄道記念館サポーター」とともに,さらにストーリー性を高めるための展示作業などが行なわれるそうです.
記念式典で,同市の中西茂市長は同館を「かのやバラ園」・「鹿屋航空基地史料館」と並ぶ鹿屋市の観光スポットとして育てていきたいとし,さらに先述の同線廃線から来年で30年となることから,記念事業開催への意欲も表明され,今後の動向が注目されるものとなりました.
なお同館は,開館時間は9時00分から16時30分,休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)で,入館料は無料となっています.
写真:鹿屋市鉄道記念館にて 2016-9-30
投稿:冨吉 郷太