相模鉄道は,9000系リニューアル車と同車に使用されているつり革が,2016年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した.
9000系リニューアル車両は,同社のデザインブランドアッププロジェクトの一環として車両全体のリニューアルを行ない,将来のJR東日本および東急電鉄との相互直通運転を見据え,快適性とデザイン性を向上させた.横浜をイメージしたネイビーブルーの塗装や本革仕様のボックス席,昼夜で色調が変化する車内照明などがポイント.車両を含めたトータルデザインによって沿線のブランドアップを目指した点が評価された.
また9000系リニューアル車両の車内に設置されているつり革は,リニューアルにあわせて設計を変更.どの方向からつかんでも握りやすいようだ円形に設計し,長時間使用でも手に痛みを感じにくいつり革とした点や,鉄道車両のデザインのなかでも,つり革という小さな構成要素を再検討して快適性を向上させて,新たなデザインを生み出した点が評価されている.
また,相鉄グループが横浜市と共同で進めていた「南万騎が原駅周辺リノベーションプロジェクト」における駅前広場「みなまき みんなのひろば」とそのエリアマネジメント拠点である「みなまきラボ」も,同時に「グッドデザイン賞」を受賞している.
なお,2016年度「グッドデザイン賞」の受賞を記念して,9000系リニューアル車両をデザインした「グッドデザイン賞 受賞記念切手」を抽選で100名にプレゼントするキャンペーンが行なわれる.
写真:相模鉄道9000系リニューアル車 編集部撮影 厚木駅構内にて 2016-4-6(取材協力:相模鉄道)