東京地下鉄(東京メトロ)は,南北線で1991(平成3)年から運用されている9000系1次車のリニューアルを行ない,2016(平成28)年8月中旬から順次営業運転を開始すると発表した.
外装は,縦方向に動きのあるウェーブデザインに変更.また,透過形ではないホームドア越しでも見分けられるように,識別帯を肩部に追加する.内装は,南北線の車両であることを表現するため,床材と座席横の仕切りの縁を路線カラーのライトグリーン系とする.座席横の仕切りを大形化し,車椅子やベビーカーを利用する乗客や,大きな荷物を持った乗客に配慮して,クロスシートを撤去しフリースペース化することによりサービス向上を図る(クロスシートは全廃).
VVVFインバータは,高効率なフルSiC素子を採用したものに変更する.補助電源装置(SIV)にもSiC素子を使用し,16000系4次車で導入した「並列同期/休止運転方式」を採用する.
写真:東京メトロ9000系リニューアル車の外観(東京地下鉄のニュースリリースから)