JR東日本は,E3系を改造した「GENBI SHINKANSEN/現美新幹線」を上越新幹線に導入すると発表した.
エクステリアデザインは,写真家の蜷川実花(にながわ みか)氏によるもので,列車自体をキャンバスに見立て,外観に「長岡の花火」を描き出す大胆なデザインが行なわれる予定.具体的なデザインは決定後に発表される.インテリアは,車両ごとに各アーティストがこの場所のために制作したもので形作られる.中程の1両は「カフェ」と「キッズスペース」空間とし,カフェでは魚沼産コシヒカリの米粉を生かしたケーキやマドレーヌなどを製造する菓子工場「十日町すこやかファクトリー」と,著名な菓子研究家が協力して製造したメニューが提供される.また,キッズスペースについても,アーティストの監修による,こどもがアートに触れられる空間となる予定.
片方の先頭車は従来の座席配置を踏襲するものの,アーティストによるインテリアの素材やデザインの選定・監修によって,従来車両と異なった表情をもつ車両空間となる予定.
「GENBI SHINKANSEN/現美新幹線」は,2016(平成28)年春以降,新潟エリア(越後湯沢—新潟間)を中心とした上越新幹線区間で,土休日を中心に年間120日程度の運転が予定されている.
写真:「GENBI SHINKANSEN/現美新幹線」のインテリアのイメージイラスト(JR東日本のニュースリリースから)