JR四国は,予讃線の特急“しおかぜ”に使用している2000系特急形気動車の老朽取換えのため,8600系特急形直流電車の量産先行車を新製すると発表した.
8600系のデザインは,建築デザイン経験のある社員がメーカーと共同で行ない,「レトロフューチャー」をコンセプトに,ノスタルジックな鉄道車両のイメージを「未来特急」としてデザインされている.
車両の制御方式は発電・回生ブレーキ付VVVFインバータ制御.主電動機には,全閉外扇式三相かご形誘導電動機を採用し,省メンテナンス化を図る.車体傾斜機構に空気ばね車体傾斜方式を採用することで,台車構造の簡素化による省メンテナンス化と,到達時分の確保を両立させる.最高運転速度は130km/h.
量産先行車はTc+Mcの2連2本が製造され,2014(平成26)年6月以降,高松—松山間の“いしづち”に使用される予定.
写真:JR四国8600系のイメージパース(JR四国ニュースリリースから)