大井川鐵道 井川線のDB1形ディーゼル機関車が,2009(平成21)年3月28日(土),最後の旅客営業運転を行ないました.
3月29日(日)に井川線でATSの使用が開始されることにともない,ATS車上子が取り付けられない同機が営業運転を離脱することから,定員60人の事前募集制の臨時列車として運転されたもので,通常は井川方正向きのDB1形を逆の千頭方正向きとし,DB9+スハフ4+スハフ6の編成で運転されました.
DB1形のうち,現存する8・9号機はともに1952(昭和27)年の加藤製作所製で,地方私鉄最後の機械式ディーゼル機関車でもあります.近年は1954年の帝国車輌(現・東急車輛製造)製であるスハフ1形客車4・6号車と組み,千頭—川根両国間のイベント列車“かわかぜ号”などで活躍していました.
今後,DB1形は構内入換え用として使用されるそうです.
写真:尾盛にて 2009-3-28
投稿:増永 祐一