『鉄道ファン』2024年3月号 1月19日発売

日本全国の路面電車をご案内する連載企画の6回目.今回は日本最南端の粘着式自走鉄道,鹿児島市交通局を取り上げます.全盛期には総延長20km近くの路線を有した鹿児島市電ですが,約40年前の1985年に2路線を廃止,営業距離が縮小されました.いっぽう,車両は「鹿児島スタイル」と呼ばれる独得な前面形状を持つ車両が有名でしたが,近年は低床車両の導入が進行,40年前から引き続き活躍している車両は少なくなっています.そんな鹿児島市交通局の路面電車を2回に分けて紹介します.1回目の今月号では筆者の寺田裕一さんが初訪問した1980年ごろの様子,そして1980年から2000年ごろまでに登場した車両の紹介を中心に取り上げています.