ドイツ・ベルリンで2年に一度開催される鉄道に関する技術や車両などの展示会,InnoTrans(イノトランス).新型コロナウイルス感染拡大の影響で,2020年の開催が見送られ,4年ぶりに復活となった会場には,前回よりも少なくなったとはいえ多数の鉄道車両が並び,多くの見学者で賑わいました.今回,突出,あるいはまったく新しい技術というのはなかったようですが,さらにレベルアップされた水素を動力とする鉄道車両が各社から発表されたほか,ヨーロッパ初となる電気・ディーゼル・バッテリの「トリプルモード車両」もお目見え.しかもこの車両は,製造に日本の日立製作所が参加しています.本誌特派のオリビエ・コンスタンさんが,多数の写真とともに注目される車両をピックアップして紹介します.