鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
『鉄道ファン』2024年6月号
2024年4月19日発売
定価1250円(税込)

鉄道アーカイブシリーズ 信越本線の車両たち 新潟平野篇

信越本線の車両たち

1990年代から現在に至るまでに活躍した国鉄形車両を中心に,一部,JRの近年の新形車両なども含めたかたちで,さまざまな車両の足跡を,路線や形式ごとにその走行の光景で紹介するシリーズの一つです.
 本作品は,現在までに高崎~横川間,篠ノ井~長野間,直江津~新潟間といった三つの区間に分かれた信越本線のうち,越後広田~新潟間を走行した列車で,115系,485系などが登場し,これらが,長岡から塚山峠を越える映像,信濃川流域の新潟平野を走行している映像を,鑑賞することができます.
 115系は,新潟車両センターに所属している新潟色の車両が収録されています.なお,これには,白色の地に緑色と黄緑色の帯が巻かれた2次新潟色のものと,白色と淡い青色,濃い青色による配色となっている3次新潟色の車両が混在しており,近年湘南色に戻された編成もありますが,いずれも収録されています.
 485系に関しては,新潟車両センターに所属している上沼垂色の車両を中心として,北陸本線の金沢まで直通していた特急“北越”,新井~新潟間で運転された快速“くびき野”の映像が収録されており,1000番台を中心としたT編成,リニューアル改造を受けたR編成,国鉄特急色をまとい急行“能登”や快速“ムーンライトえちご”の車両として改造されたK1編成,K2編成,1500番台車を組み込んだT18編成の映像があります.特急“北越”の映像は,北陸本線直江津~富山間におけるものもあり,R編成による特急“はくたか”,そして,特急“雷鳥”のうち,大阪~新潟間で運転され「新潟雷鳥」「カヌ雷鳥」と呼ばれた列車の映像も含まれています.さらに,上野~金沢間を結んだ寝台特急“北陸”の北陸本線内における映像,団体列車などの映像があります.
 今回は,特典として「クモハ52・53映像(8mmフィルム撮影)」があります.これは,昭和50年代に8mmカメラで撮影されたフィルムをデジタル化した映像です.ただし,一部のフィルムが劣化し,色調に見苦しい点があります.このなかには,運用が始まったときの119系の映像,165系による急行“こまがね”“伊那”の映像も収録されています.なお,一部で古い映像素材を編集したものとなっているため,見苦しい部分があり,一部車両の走行の音以外,雑音を消しているため,その個所には音声がない場合があります.

収録時間120分
発売アネック
価格3619円+税
発売日2015年8月28日
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