タカラトミーでは,世界初(※タカラトミーの調べによるものです),磁力浮上と磁力走行とを実現した量産形のミニチュアのリニアモータカーを開発し,そのセット「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」を発売しています.
本製品では,磁力浮上と磁力走行のために,回転式モータや車輪,ギアといった通常駆動するのに必要であった要素がなくなり,車両の底部の四隅に搭載した磁石と,レールに帯状に取り付けられた磁石との反発により,これらが接触せずに約2mm浮上します.そして,タカラトミーが独自に開発した「高速磁気センサー」と「推進用コイル」を搭載した各車がレールの上の磁石を感知し,コイルに電流が流れて磁界が発生すると,レールの磁石と車両の磁石とが反発し,推進力が発生,車両が前進するようになっています.コイルを電磁石にさせるタイミングは,車両自身で切り替えながら,推進しています.ちなみに,この機構は,超電導リニアの仕組みとは異なっています.
車両については,JR東海の超電導リニア車両L0系をモチーフにしたデザインとなっており,この実車と比較すると1/90スケールのものとなっています.車輪と地面との摩擦がなくなることにより高速の走行が実現しており,同系による営業運転の最高速度と同じ500km/hが,スケールスピードで達成されます.車輪とレールとの摩擦がなく,走行音が静かであることも,本製品の特長です.
このセットには,レールと「コントロールステーション」などを配置し,「コントロールステーション」の中央部にあるレバーで車両の停車,発車を制御して遊ぶことができます.この「コントロールステーション」には,速度感知センサが搭載され,車両の周回ごとのスケールスピードがモニタに表示されるようになっているほか,音声,アナウンスの機能も搭載されており,「まもなく列車が発車いたします」「500km/h到達」など,車両の停車,発車,スピードなどの状況に連動したアナウンスが流れるようにもなっています.そのうえ,山梨リニア実験線に架かっている小形山架道橋やトンネル緩衝工をデザインのモチーフにして情景が製作されており,トンネルでは緩衝工にある微気圧波を低減するための多孔板も再現されています.車両は専用のケーブルで充電することができ,30分間充電すると,20分間走行させることができます.バッテリーは,別売りとなっている単3形アルカリ乾電池10本を使用することができるようにもなっています.対象年齢は,8歳以上です.
内容 | 車両(4両) 「コントロールステーション」 レール(ストレート×6,カーブ×8,ハーフ×2) 橋脚×18 トンネル(ストレート,カーブ) 陸橋 「タカラトミー ACアダプター TYPE5U」 取扱い説明書 |
寸法 | 251mm×26mm×32mm(車両※4両) 348mm×117mm×187mm(コントロールステーション) 1928mm×848mm(レイアウト) |
価格 | 本体35000円(+税) |
発売日 | 2015年9月30日 |
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ご案内 | リニアライナー(タカラトミーWEBサイト) |