10km,15駅から成る江ノ島電鉄線は,「江ノ電」の愛称で地元に限らず非常に多くの人々に利用されており,地方私鉄でありながらも,年間の乗客は1700万人.このうち,観光客は1200万人と推定されているようで,もはやこの鉄道自体が江ノ島,鎌倉の観光資源の一つとなったといっても過言でありません.本書は,テレビなどのメディアでも頻繁に採り上げられているこの路線について,江ノ島電鉄の前社長である著者により,その魅力,経営哲学,戦略,さまざまな秘話,エピソードが披露されているものです.同線に関する書籍はこれまでもいろいろと紹介いたしましたが,マネジメントの側の視点で語られたものはめずらしく,とくにお薦めするに値する一冊と言うことができましょう.著者は, 同線の人気者,305編成の車両についても採り上げ,語っています.その部分は,車両の愛好者にはとくに注目して欲しいところです.
著者 | 深谷研二 |
発行 | 東洋経済新報社 |
仕様 | 四六判 192ページ |
定価 | 本体1500円+税 |
発売日 | 2015年6月26日 |
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