
旅の楽しみ方は人それぞれ.本書は,いわゆる「乗り鉄」を基本として,全国各地のローカル線の車窓,沿線の風景を著者の視点から描いた,のんびりとした展開のストーリーになっています.表紙を見ると,そのすべてがわかりそうですが,缶ビールやウイスキー瓶を窓際に置き,ボックスシートの背ずりに深くもたれる.そして,ジョイント音を聞きながら,至福の時を過ごす.これが本書に収められた言葉のすべてと言うことができましょう.各季節にあった路線を旅する情景はまさに理想的なもので,日ごろいそがしくされている方にこそ読んでいただきたい一冊です.