
なんともインパクトのある書名に,思わず注意が引かれてしまいます.本書の内容かどのようなものであるのかという疑問は,本書の冒頭にある,本書は,その辺を走っているものの,実はスゴい列車に,何事もなかったかのような表情で乗りながら,実は深い知的快感を味わうための,歪んだ「裏マニュアル」です.といった一文に答えが集約されています.通勤形車両や特急形車両など,筆者の独断により27種の車両を選出したうえで,各々について乗車を体験し,性能や来歴,車両の内外にひそむ設計思想や物語がよくわかるようになっています.まずは,車両の愛好者に一読をお薦めします.