昭和62年に初版が刊行された『信州の鉄道物語』は,信州の鉄道に関する「バイブル」のような存在で,多くの鉄道関連書の記述に際して,参考文献として活用されました.今回この名著に手が加えられ,2分冊として再構成されたものができました.現在までの25年間にわたり生じた鉄道の動向については,補筆といったかたちで反映され,文章がより読みやすいようになった点も,評価に値することです.写真や地図類は,復刊にあたり新たに準備されたものになっており,とくに,写真については,資料的の価値の高いものを厳選したうえで収録されている,印象を受けました.信州の鉄道を研究するうえで,必須の書としてお薦めします.
●信州の鉄道物語(上) 過ぎ去った鉄道編 信毎選書 10.上巻では,信州の鉄道各線のうち廃線となった路線や未成線が取り扱われていますが,長野電鉄木島線,同屋代線は,下巻の長野電鉄の項を参照してください.65ページにわたり収録されている年表も,貴重な資料として重宝します. |
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発行 | 信濃毎日新聞社 |
仕様 | 四六判 312ページ |
価格 | 本体1400円+税 |
発売日 | 2014年6月14日 |
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●信州の鉄道物語(下) 走り続ける鉄道編 信毎選書 11.信州の鉄道路線のうち,現役の路線が取り扱われています.ちなみに,北陸(長野)新幹線やしなの鉄道については,これらに関連する路線の項を参照してください. |
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発行 | 信濃毎日新聞社 |
仕様 | 四六判 314ページ |
価格 | 本体1400円+税 |
発売日 | 2014年6月14日 |
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