
昭和20~30年代,わが国路面電車の全盛期に全国各地の路線を丹念に撮り歩き,「路面電車の江本さん」と称されたほどの,路面電車愛好家の第一人者が江本廣一さんでした.本書は,その江本さんの遺作ネガの中から路面電車の記録を選び出し,路面電車史研究家和久田康雄さんの解説でまとめ上げた写真集で,昭和時代の路面電車の全国的な展開を個人作品のみで構成するのは,空前絶後のことではないでしょうか.収録写真のどれもが,個性豊かに撮り込まれた貴重なものばかりですが,和久田さんの的確な解説が,一段と写真を息づかせています.