かつて,宮城県の細倉鉱山にアクセスする路線としてにぎわいを見せた栗原電鉄線は,じつに興味深い変遷を遂げた路線であり,同社の前身にあたる栗原軌道により,非電化,762mmの軌間で開業しました.その後,電化,改軌ののちに,非電化の路線に戻り,その社名は5回も変わりました.本書は,そうした変遷を中小私鉄に関して造形の深い寺田裕一氏がまとめてできた分冊の上巻で,開業から昭和55年までのできごとが取り扱われています.貴重な写真や資料がたくさん集まっており,とくに,栗原電鉄線に乗り入れた国鉄の気動車をとらえた写真に,目が留まりました.
著者 | 寺田裕一 |
発行 | ネコ・パブリッシング |
仕様 | B5判 48ページ |
定価 | 本体1250円+税 |
発売日 | 2017年8月21日 |
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