紀伊半島の山中で,ひっそりとトロッコ列車が運転されている専用路線があります.これは,今でこそ観光鉄道としての役割の強いものになっていますが,かつては,紀州鉱山で掘り起こされた鉱石を運搬,そしてその地域の足となっていました.本巻では,この路線について,月刊『RailMagazine』誌のもと編集長である名取紀之氏による綿密な研究に基づいた発表を,一冊にまとめたものとなっています.紀州鉱山が閉山されたのは昭和53年のことで,その当時に行なわれた実地調査の際,しっかりと記録に残された,駅構内の配線略図も本巻の資料的な価値をより高めています.この路線の魅力を余すところなく記録した写真も,車両の図面とともに価値あるものになっています.
著者 | 名取紀之 |
発行 | ネコ・パブリッシング |
仕様 | B5判 48ページ |
定価 | 本体1250円+税 |
発売日 | 2017年3月21日 |
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