和歌山県下のみかんの輸送を目的としたローカル私鉄,有田鉄道について,その誕生から平成14年12月31日の廃止まで,87年間におよぶ歴史と,運転,施設,車両の変遷について,まとめ上げた一冊です.国鉄や私鉄の「出物」の気動車をよく調達し,走らせていたことから,鉄道愛好者の注目も高かったようですが,矢つき刀折れの状況で消えていったことが,つい昨日のことのように思い出されます.本書は,小さな地方鉄道のささやかな記録でありながらも,それを後世に伝えたいとする著者の意気込みが感じられる一冊です.
著者 | 寺田裕一 |
発行 | ネコ・パブリッシング |
仕様 | B5判 48ページ |
定価 | 本体1250円+税 |
発売日 | 2015年5月20日 |
購入する |