交通新聞社新書102.「小説の中の鉄道」という観点から,ミステリーを軸にして,時代を追って著者と作品を紹介した一冊です.本書では,鉄道を舞台にした作品,鉄道を主題にした作品を「鉄道ミステリー」と呼んでいますが,現在で言う「ミステリー」の発祥である「探偵小説」から記述が始まります.一見するとつながりが感じられない「探偵小説(推理小説)」と「鉄道」ですが,本書を読み続けていくうちに,次第にその相関関係に気づかされます.また,日本の「鉄道ミステリー」は,正確無比な鉄道を持つわが国でなければなし得ないストーリーであるということを,本書で再確認しました.鉄道以外の観点から鉄道を眺めてみては,いかがでしょうか.
著者 | 原口隆行 |
発行 | 交通新聞社 |
仕様 | 新書判 264ページ |
定価 | 本体800円+税 |
発売日 | 2016年10月14日 |
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