北条鉄道線は，播州鉄道加古川線北条支線として開通して100周年，さらに，播丹鉄道線だった時代を経て，国鉄北条線から転換されてから30年が経過しました．これを機に，同線の魅力が詰まった一冊として本書が刊行されましたので，ご紹介します．この前半では，何度の存廃の危機を乗り越えて，地域の住民の足となってきた1世紀にわたる歴史が詳述されています．後半は，国登録有形文化財に指定された3駅を含んだ全8駅，そして沿線の見所が紹介されています．写真も貴重なものが揃っており，巻末には年表も収録されています．この路線をここまで詳しく掘り下げた本は，ほかにあまり見たことがありません．

著者	谷口秀雄
発行	神戸新聞総合出版センター
仕様	四六判 112ページ
定価	本体1500円＋税
発売日	2015年4月 1日
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鉄道ファン2015年7月号掲載｜ 神戸新聞総合出版センターの記事一覧