この物語は，今から50年も昔に山陰の木次線で実際に起こった出来事です．地元では，「38豪雪」の名で知られています．100年に1回あるかなしかの大災害が，2年連続で発生したのです． 鉄道員や沿線住民，そしてC56が一致協力するストーリーが感動的です．平成10年に発刊された『高原のポニー C56』（グラフィック社刊）に，「C56物語4 出雲坂根・豪雪下の救援列車」（機関士 今井瑞雄さん）の話題がありますが，これが基点となって堀江朋子さんが絵本にしたいと考え，山本真裕さんが描きました．お二人とも島根県雲南市在住で，それぞれの職業で活躍されており，絵本は新ジャンルだとか．地方創城こそ，日本の将来への夢といった期待があります．新進の絵本作家のお二方の，今後ますますの御健闘を祈ります．（塚本和也）

著者	ほりえともこ（著），ヤマモトマサヒロ（イラスト）
発行	ハーベスト出版
仕様	187mm×270mm（上製）24ページ
定価	本体1400円＋税
発売日	2014年9月 1日
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