戦争を終えた日本では,多くの鉄道事業者の車両や施設が壊滅的に損壊しました.そこで,運輸省(現,国土交通省)により,国鉄の63系が割り当てられた鉄道事業者がありましたが,小田急電鉄もその一つにあたります.当時,同社に割り当てられた車両は1800形となり,車体の更新,塗色の変更,各種の改造を経て昭和56年まで活躍しました.本書は,他の形式とは一風変わっていたこの1800形について,小田急電鉄にお勤めになり,その後も同社のOBとして数々の著書を生み出された生方良雄氏が詳説したものとなっています.解説は非常に読みやすく,そのうえ,貴重な写真や図面が惜しみなく掲載されているため,本書を価値の高い一冊として,大いに評価いたします.
著者 | 生方良雄 |
発行 | 戎光祥出版 |
仕様 | A5判 86ページ |
定価 | 本体1300円+税 |
発売日 | 2018年7月21日 |
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