中芸のゆずと森林鉄道日本遺産協議会では，2023（令和5）年11月3日（金祝）から5日（日）の3日間，「第1回全国森林鉄道サミット in 高知＆中芸日本遺産フェスティバル」を開催します．

　“森林鉄道”をテーマとする，はじめてのイベントで，高知県東部の中芸地域（奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村）で開催されます．
　日本は，国土の3分の2が森林でおおわれた国です．この豊かな森林から材木を搬出するために，明治後期になって敷設されたのが森林鉄道です．
森林鉄道は大正から昭和にかけて瞬く間に全国に広がり，道路網が整備され，トラック輸送が可能になるまでの間，日本の林業を支えてきました．
その中で，中芸地域には，四国山地から太平洋につながる，数百キロに及ぶ軌道が敷かれました．
約60年でその歴史は幕を閉じましたが，現在，中芸地域には，隧道，鉄橋，擁壁などの遺構があちこちにのこり，その多くが，全国的にも珍しい国指定重要文化財になり，森林鉄道の歴史を柱のひとつとしたストーリーは文化庁から日本遺産にも認定されています．

　かつて日本全国で走っていた森林鉄道．その遺構の保存と活用に取り組んでいる団体が初めて集まって交流するイベント「第1回全国森林鉄道サミット in高知」，そしてサミットと連携し，多くの人に森林鉄道の魅力を伝えるための 「中芸日本遺産フェスティバル」の同時開催です．
　ゲストとしてお迎えする台湾の阿里山森林鉄道のグッズ販売，森林鉄道現役時代の貴重な古写真，動態保存された機関車の乗車・操車体験など，盛りだくさんのメニューをお楽しみください．

※画像：中芸のゆずと森林鉄道日本遺産協議会提供