鉄道博物館では,開館三周年を記念して,2010(平成22)年10月9日(土)から特別企画展「御料車~知られざる美術品~」を開催します.
御料車は,天皇・皇后両陛下や皇太子殿下が御乗用される車両の総称で,「走る美術品」とも「走る宮殿」とも称されています.明治,大正,昭和それぞれの時代における最も信頼性の高い車両製造技術と最高レベルの工芸美術の粋を結集して製造されており,当時の美術工芸品を知る上で極めて貴重な資料となっています.
今回の展示では,その中から貴重な装飾美術品など約90点を展示するとともに御料車の歴史や変せんなども紹介します.
会期 | 2010(平成22) 年10月9日(土)~2011(平成23)年1月16日(日) |
会場 | 鉄道博物館2F スペシャルギャラリー |
入場料 | 無料(入館料のみ) |
おもな展示内容 | ●第1章 御料車の歴史 御料車の歴史,御料車の変せんや運行記録をテーマとして,鉄道開業式を描いた錦絵や御料車をけん引する機関車の装飾品などを展示します. ●第2章 御料車の御座所 御座所の内装は,明治,大正,昭和,それぞれの時代で特徴があり,1/6の模型や原寸大での再現,写真パネルなどを用いて,複数の御座所を比較展示します. ●第3章 知られざる美術品 御料車内は漆工(しっこう),七宝,木工,彫金(ちょうきん),鋳金(ちゅうきん),螺鈿(らでん)細工が散りばめられています.解体や修繕で取り外された内装飾の一部(扉や妻飾り,吹寄せ,妻仕切壁面,天井灯など)が保存されており,それらのものを展示します.また,鉄道博物館やJR東日本が保存している御料車内にある,椅子や大卓子(だいたくし,玉座とセットになっている机),絵画などの展示を行ないます.また,御料車の室内は織物や刺繍がふんだんに使用されており,その原図などの展示も行ないます. ●第4章 エピローグ 関連展示として,御料車以外でも行幸啓(天皇,皇后両陛下がご一緒に外出されること.)で使用 された貴賓車両また貴賓室などを資料や写真を用いて紹介をします.初代2号御料車の外観を再現し,写真撮影のコーナーを設けます. ※詳しくは鉄道博物館のプレスリリース(PDFファイル)をご覧ください. |
■鉄道博物館について | |
所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47 |
交通 | JR大宮駅からニューシャトル「鉄道博物館駅」下車,徒歩1分 ※詳しいアクセス方法は,鉄道博物館のページをご覧ください. |
入館料金 | 一般1000円,小中高生500円,幼児(3歳以上未就学児)200円 ※団体料金など,詳しくは鉄道博物館のページをご覧ください. |
開館時間 | 10時~18時(入館は17時30分まで) |
休館日 | 毎週火曜日および年末年始 ※春休み,夏休みなど学校の長期休業中の火曜日は,開館する場合があります. ※休館日について,詳しくは鉄道博物館のページをご覧ください. |
ご案内 | 鉄道博物館WEBサイト |