鉄道ファン2025年1月号(通巻765号)
『鉄道ファン』2025年1月号
2024年11月21日発売
特別定価1400円(税込)
鉄道ファン2025年1月号
2024年11月21日発売
特別定価1400円(税込)
鉄道ファン2025年1月号(通巻765号)
特集 新幹線最前線2025
目次を見る
アンケートdeプレゼント

大阪府立弥生文化博物館夏季企画展「鉄道発掘物語」

大阪府立弥生文化博物館では,夏季企画展「鉄道発掘物語」を2008(平成20)年8月23日(土)から10月19日(日)まで開催します.
 1872(明治5)年,明治政府は近代化政策の一環として交通網の整備を進め,新橋(東京都)—横浜間で,日本初となる鉄道の正式営業を開始しました.それからおよそ120年後,その起点の一つであった「新橋停車場」が,汐留遺跡(東京都)の発掘調査によって姿を現し,往時の姿がまさに手にとるように明らかとなりました.
 関西で鉄道の営業が開始されたのは,1874(明治7)年,大阪—神戸間でのことでした.
 大阪では,竜華操車場跡(久宝寺遺跡:八尾市)や吹田操車場跡(吹田市)で行なわれた発掘調査で,レールが敷かれていた軌道敷が見つかっています. また,禁野火薬庫跡(禁野本町遺跡:枚方市)や下池田遺跡(岸和田市)からは,トロッコのレールや枕木が見つかっています.禁野火薬庫跡は旧陸軍の砲弾などの軍事物資を,下池田遺跡では煉瓦を作るための粘土を運搬していたことがわかっています.
 今回の展示では,大阪府下の「掘り出された鉄道」を紹介し,日本の近代化に鉄道が果たした役割を垣間見たいと思います.また,出土品のみならず,関係諸機関の協力を得て,弁当の掛紙からおもちゃに至るまでの身近な品々や,和歌山電鐵貴志駅の「駅長たま」を紹介するコーナーを設け,鉄道をめぐる今と昔の物語を紡いでみたいと思います.

開催期間 2008(平成20)年8月23日(土)〜10月19日(日)
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は,翌火曜日)
開館時間 9時30分〜17時(入館は16時30分まで)
会場 大阪府立弥生文化博物館 特別展示室
(〒594-0083 和泉市池上町4-8-27)
会場への交通 JR阪和線「信太山(しのだやま)」駅下車 西へ約600m
南海本線「松ノ浜」駅下車 東へ約1500m
国道26号線「池上町」交差点南西角
※駐車場収容台数 80台(無料)
※大阪府立弥生文化博物館への交通について,詳細は大阪府立弥生文化博物館のページをご覧ください.
入館料 一般400円
高大生・65歳以上300円
中学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその介助者 1名は無料
20名様以上の団体は2割引
内容 ■鉄道発掘物語—鉄道の考古学
1.掘り出された鉄道
 (吹田操車場跡/竜華操車場跡/旧柏原駅駅舎)
2.掘り出されたトロッコ
 禁野火薬庫(戦争と鉄道)
 下池田遺跡(近代産業と鉄道)
3.サボ(行先案内板)の考古学
 文字の変化から変せんを考える
4.汽車土瓶の考古学
 汽車土瓶の変せんと駅弁掛紙
■阪和線物語—阪和線ぶらり散歩
1.阪和線の歴史
・阪和電気鉄道から南海電鉄山手線,そして国鉄・JR阪和線へ
・現存する古い構造物・古写真
2.駅スタンプでめぐる阪和線
■鉄道あれこれ物語
1.鉄道のおもちゃ
2.懐かしの駅スタンプ
3.明治時代のチラシ
さらに詳しい内容は大阪府立弥生文化博物館のページをご覧ください.
ご案内・問合せ先 大阪府立弥生文化博物館
電話:0725-46-2162