銚子電気鉄道株式会社と劇団シアターキューブリックでは，2008（平成20）年6月から共催企画として，「銚電スリーナイン」を運行します．
　銚子電鉄は2006（平成18）年末，車両修繕費がねん出できず，倒産の危機を迎えながら，インターネット上で同社が生産する名物商品「ぬれ煎餅」の買い支えを訴えたことで話題になり，全国の鉄道ファンにささえられ，現在も無事，安全運行を続けている千葉県銚子市のローカル鉄道です．
　東京を拠点に活動する劇団シアターキューブリックは，そんな銚子電鉄を応援し，また，「人とまちの魅力」を追求する銚子電鉄の姿勢に強く共感し，特別企画「銚電スリーナイン」を行なう運びとなりました．
　ふだんの運行はかわいらしい1両編成ですが，「銚電スリーナイン」では，舞台および鑑賞スペースとして専用車両を連結して2両編成での運行になります．
　運行日は6月21日（土）・28日（土）・7月5日（土）・12日（土）・19日（土）の5日間各日3ステージ．
　芝居は銚子駅発，外川行きの往路の車内ではじまり，終点の外川で自由行動の2時間ほどを挟み，外川発銚子着の復路で続きを上演，完結します．
　全席指定・完全予約制で，ご予約の方には事前にパンフレットなどをお送りし，途中の自由時間を作品世界とつなげて楽しむ工夫を設けております．また実際の列車の音，においをふんだんに演出に活かす趣向で，鉄道，旅行，演劇好きな方のみならず，広くたくさんの方に，まちの魅力を感じて楽しんでいただくことを狙いとしています．